僕は何かと、身体にメモをする癖があった。 今日だって、いくつかのメモが残されている。 ・卵 ・期末テスト9から8 ・咲良に太宰 帰りに買う食材、期末テストの日付変更、そして彼女との約束ごと。急に太宰が読みたいから持ってこいだなんて言うのだ、なん…
とろりと、それは黒髪の、宿主の手首から離れた。 「将来が見えない。どうしようもない」「時間がない、時間がない」「ああやだ、やだ、なにも考えたくないよ」 手首を伝って、それは、ここに落ちてくる。 「消えたい消えたい消えたい」「なんでかな、なんで…
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