私の番号は、207番。 窓はあるけど、開かない。お手洗いはあるけど、仕切りがない。そんな生活を強いられて、もう幾つの夜を越えたんだろう。「一万と二百番さん、おいで」 お姉さんに番号を呼ばれた子が、顔をあげた。あの子は入って以来、まともに顔を…
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