左腕の付け根が熱を帯びたように痛くなり、俺は鎮痛剤を探した。机の上で山になっていた原稿のなり損ないを、片手で払い除ける。ひらりと一枚一枚、原稿用紙が舞って床に落ちていく。真っ暗な窓の右上、時計を見れば、短針と長針が“2”を指していた。 最悪な…
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