「あの、あの、ちょっといいですか」 午後十時の街角。疲れ切った身体が無意識に癒しを求める時間。 私はたまたま通り掛かったスーツ姿のお兄さんの、その長い指が気になって引き止めた。 お兄さんは、警戒もせずに振り向く。「なんでしょう?」 優しそうで…
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