そこは見慣れた僕の、本棚が失われた深夜の自室だった。 使い古された教科書は鞄の中に入ってるし、アルミのペン立てにはカッターが入っていない。 唯一、熱を持った机の上の小さな照明が、埃の無い部屋の隅をぼんやりと照らしていた。 僕と対峙する、もう一…
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