夜の森からは、ざわめく木々の声、虫の音、動物の歩みだけが聞こえていた。 でも、きっと、今の私からは何も聞こえない。足音も、吐息も、心拍音も。 私から漂うのは、右手から放たれる火薬の匂いだけ。 月も見えない曇り空の下。広がる森の中を、柔らかい土…
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