思い描いていた未来、なりたかった将来、この世界の平和
そんな理想論は、なかったことにもできるし
思い出せば、それはあったことにもできる
あの頃の私はまだ
思い描いたものも、なりたかったものも、平和も
全て胸の内にあった
私はなんにでもなれるし、今日はどこにだって繋がっている
それは、今のこの時間にだって
そういえば、運命は放物線なんだって
ゆっくりあがっては、おちていくって
あれから十四年、髪を二つ結んでいた頃から、十四年
あの頃と比べたら
おちているのかもしれない
荒んでいくだけの現在、なれなかった理想、自身の保身
五月の緑と青のコントラストのように
放物線のように左右のように
私の未来は、現在は、過去は、もう違うんだ
ただひたむきに、ただしく、おちていく
おちていく
妖怪三題噺「放物線、ツインテール、五月」
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