果てなく広い東京の中で邂逅出来た二人にとって。 六畳一間のワンルームは十分過ぎる世界の器だった。 一切の秒針を刻む音が失われた部屋。床に流れる掛け毛布が眠気として、少し散らかった空間に融合している。明かりといえばカーテンから溢れる柔らかい光…
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