制服が真っ黒で良かった、と思った。 でも、学校で会ってるみたいで現実味がないなあ、これ。 死んだ晴川は、友達だった。 晴川は、高校入ってからの付き合いだった。なんだか腑抜けていて、俺のちょっかいを、なんでも許すようなやつだ。それが、まさか高校…
荒野の中、土埃を立て、俺はバイクを走らせていた。風で俺の白衣がなびいて、汚れる。そんなことは、自由の疾走に比べたら軽いものだった。 後ろで、彼女が腰に回した手に力を込めた。深いローブで顔は見えない。俺は、片手で、その鱗に覆われた手を撫でた。…
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