「お前さん、世間じゃ〈魔物〉だなんて呼ばれてるぞ」 陽当たりの良いテラス。そこに並んだ椅子に座った老人が、部屋の中にいる青年に向かって呟いた。 「魔物? ああ、お爺さん。バウムクーヘンは好きですか」「貰う」 青年は片手のトレンチに人数分の紅茶…
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