蝉が鳴き始めそうな、梅雨の中頃、夕方。山の中。 期末テストを終え、振替休日を迎えた二人の高校生……片山吉弥と白谷茜は、廃線跡の上を歩いていた。「意外と荒れてるもの、なんだね」 生い茂った雑草を足で踏みながら、白谷がそう言った。 そんな白谷のスカ…
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