kurayami.

暗黒という闇の淵から

千代恋の日常、am(後半)

千代恋の日常、午後(前半) - kurayami. の続きです。

 

51:ふだんよく聴く楽曲をクラブで改めて聴くと、特段「いいなあ」と思えるのはなぜでしょうか。

「爆音だったり、人の空気だったりが作用するからだと思いますよ。クラブ、あまりいかないのでわからないんですけどね」


52:(音は単なる波なのに)「音楽を聴く」という行為が特別に感じられるのはなぜでしょうか。

「特別な波、意味のある波だからだと思います」


53:音楽がひとを殺すことはありますか。

「音楽によって自傷したくなるときとか自傷がノリやすいときがあるので、まぁ音楽に殺されそうなときもあります」


54:ひとが音楽を殺すことはありますか。

「あります。その人にしか作れない音楽はその人を殺したら死んじゃいます」


55:なにもかもが一度切りだと主張するロック音楽を「再生」することは善いことですか。

「一度切りなんですか?
それってライブとか、その日その時の臨場感なんだと思う、だから再生はできない。再生じゃなくて、タイムマシンでもう一度その時にいけるとかならいいと思いますよ、ミュージシャンも『ええで』とニッコリです」


56:音楽によって想起された思い出は、いまここにあるものですか、それとも過去のものですか。

「思い出すものは過去、思い出して現在に結びつけるなら、いまここにあるもの」


57:聴かなかったことにしたい音楽はありますか。

「うーん、そこまではいかないですね……」


58:おなじ音楽を知っている(共有している)ひと同士を、うらやましく思うことはありますか。

「うらやましい、かも。嫉妬に近いものを感じます」


59:国歌を知らないひとがいたら、教えてあげるべきでしょうか。

「国家にこういう曲があるんだよねって話をして仲良くなります」

 

60:どうして働かなければならないのでしょうか。

「お金がないとデートもできないですよ」


61:あるひとを理解するうえで、そのひとがどんな仕事をしているか知るべきでしょうか。

「必要ないと思います、だって仕事は関係ないですもん」


62:職業の貴賎を決めることはできますか。

「貴賎、調べました。たぶん年収とか、世界への貢献度で決めれますよ」

 

63:どうして「医者」「弁護士」「先生」は差別(優遇)されているのですか。

「おかねたくさんもらってるから……」

 

64:仕事をしているときのじぶんは、別のじぶんでしょうか。

「結構別の自分だと思います。むしろ同じ自分で働けないですよ」

 

65:はぐれものが社会化すること(socializing)は善いことでしょうか。

「社会化調べました。力を得るということですよね?善いことだと思います」


66:教育が社会化することは善いことでしょうか。

「教育というのは人を社会化させるものだと思っていました」


67:家庭が社会化することは善いことでしょうか。

「それはなんだか寂しいですね……」


68:そもそも「社会」というのは、なんのことでしょうか。

「僕はまだ社会を知らないけど、調和方法の一つなんじゃないかって思います」


69:「社会人として」という主語(主格の複合助辞)を使って話すひとをどう思いますか。

「偉いんだなあって思います」


70:祖父母や、両親や、兄弟と、あと何回会うことができるでしょうか。

「わからないけど、悔いのないように会いたいな」


71:親の人生をどこまで知りたいと思いますか。

「親の人生は知りたくないです」


72:先祖をどこまで辿ることができますか。

「曽祖母までですね。血の繋がってないほうの親は、何か偉い大名だとかで聞くんですけど、自分の血はあまり知らないです」


73:墓参りをすることで、先祖を解放できるでしょうか。

「そんな霊的な作用があるのでしょうか……もしそうなら、僕は一度も先祖を解放することなく幽閉してることになりますね」


74:「親戚」という単位は、なににおいて役に立ちますか。

「親戚に自慢できるような人がいたら、きっと役に立っていたかもしれません」


75:結婚はこれから先の未来にも必要な制度でしょうか。

「これ以上自由になったら調和が保てないですよ」


76:お見合い結婚は、なぜ廃れたのでしょうか。

「偶然都合の悪い二人が続いたからです」


77:お見合いをしていた当時のひとたちは、お見合いがなんであるかを理解していたのでしょうか。

「理解してたのかな。なんでこの人なんだろう、なんで決められてるんだろうって疑問はあったと思う。逆らいはしないだろうけど」


78:お見合い結婚したひとと、のちに(改めて)恋愛することはできますか。

「それって少女漫画みたいですね。絶対不可能とは言えないですよね」


79:そもそも結婚するための「条件」(condition)というのはなんでしょうか。

「結婚を考えてないのでこんなことしか言えないんですけど、絶対この人、って相手なんだと思います」


80:老いは、十代や二十代には経験できないものでしょうか。

「十代はどうでしょう。ただ二十代なら老いてる人を見たことがあります。その人は追い詰められ、経験を重ねることで老けていました」


81:老いは不都合でしょうか。

「僕は不都合ですね、動きを制限されたり、若さを失いたくないです。ある程度綺麗なままでいたいです」


82:そもそも「老い」というのはなんのことでしょうか。

「疲れること、だと思う」


83:「成長」や「成熟」を決めているのはだれであり、それらはなんのことでしょうか。

「変化を決めるのは輝きのある過去や記憶、つまり『ぬか君(過去)』のこと」

 

84:「大人になる」ということはなんのことでしょうか。

「大人になったことないから、わからないです。ただ、できなくなることのほうが多いんじゃないかって、思います」


85:人生において幸/不幸はどうして問題になるのでしょうか。

「感情の起伏が必ずあるから。嬉しいだとか、悲しいだとか。
あと、運命を認められないから不幸だ!って言うのかなって」


86:人生において要らなかった不幸はありますか。

「要らなかった不幸は、あります。今が変わってもいいと思うぐらいの」


87:「幸せな恋愛」「幸せな暮らし」「幸せな結婚」など、どうして他人が決めた「幸せ」を求めたがるのでしょうか。

「確かに。自分の幸せを見つけたらいいのになあ」


88:あなたはだれかを幸せにすることができますか。

「できますよ。誰でもいいのなら」


89:幸せになるための努力は必要でしょうか。

「運がなければ、お金が必要。稼がないといけません」


90:死ぬことは怖いですか。

「死への過程が怖いです。死にたいときも方法を選んでしまいます」


91:死んでも残るものはありますか。

寺山修司の自殺学入門にあった言葉なんですけど『じぶん、というどくりつした存在がどこにもなくて、じぶんはたにんのぶぶんにすぎなくなってしまっている』と。つまり自分のことを知っている他人が残るのです。まあ、その人たちが死んだとき、本当に死ぬことになるのでしょう。せめてかっこいい言葉は残したいものです」


92:産まれたときのことを覚えていないのに、どうして死ぬことを確信できるのでしょうか。

「死への確信は勘違いで、実際予感に過ぎないのではないでしょうか」


93:死ぬことを考えることは宗教ですか。

「そんなことないよ。神様に願って自殺するわけじゃないもん」


94:じぶんが死んだことを知ってほしいひとと、知らないでほしいひとはいますか。

「います、というか死んだことは全ての人に知ってほしいです。寂しいですし」


95:人生に思い出がなかったらつまらないですか。

「つまらないと思う反面強いと思います。先に作るものはそれはもう大きいことでしょう」


96:人生に色がなかったらつまらないですか。

「そんなことない。モノクロームだって綺麗です」


97:恥のない人生を目指すのは正しいことですか。

「正しいけど、そんなの叶いますかね」


98:そもそも「正しい」というのはだれが決めることで、どういうことでしょうか。

「僕が信じるもの。それを訂正すること。その人」


99:死ぬことは正しいことでしょうか。

「死ぬことが正しい人と、正しくない人がいます。死ぬべき人と、まだ死ぬべきではない人。僕は前者です」


100:答えること自体が不都合である問いを答えさせることは、悪でしょうか。(お・わ・り)

「答えなければいいだけですよ、お疲れさまでした!」

 

 「終わりました、終わりました。途中から回答が短いのはだれたわけじゃないんですよ。 この質問は被ってる猫を取る力があるみたいです、そういうことにしましょう」

 

愉快な仲間が挑んでいるので見てください。みんな違って面白いですよ。 まあ、それはそうですね。

 

ちくわ君

練物語 「日常100の質問」に答えてみた(前編)

 

眼鏡さん

Waht Color is the Magic? — 日常100の質問(questioned by lalalagi)

 

青砥

questioned by lalalagi 前半 - ひかりのなかで